小売業の基本用語ガイド 基本知識
商品知識 マーチャンダイジング MD用語②

1. 商品特性 クラシフィケーション(分類・特性)
 商品には、素材、デザイン、色、サイズなど様々な特性があり、消費者はこれらの特性のうち
 いずれかを重視して商品を選ぶことが多い。この特性に基づき販売状況を集計すると、
 サイズ M、L、LL=2:1:1などと一定の傾向が見られる。この比率をアイテム数やフェース数、
 在庫数などに反映させると販売実績に合った効率的な商品構成が実現される。
 素材×デザイン、デザイン×プライスラインなどのマトリックスに、アイテム数、販売数量、
 販売金額などを整理したものをクラシフィケーションマトリックスと呼び、マトリックスの
 中にアイテムをバランスよく配置したものが商品構成である。

2. ダラーコントロール ユニットコントロール
 金額を単位としてコントロールすることが「ダラーコントロール」。また、数量を単位として
 コントロールすることが「ユニットコントロール」である。
店舗や部門の売上予算や実績の
 管理は金額単位、商品発注、在庫管理などの売場の業務進捗状況管理は数量単位で、もしくは
 数量、金額両方で行う。バイヤーも店舗も発注は数量単位で(集計は数量・金額と両方)行い
 予算(金額単位)と業務(数量単位)の整合性を図るために数量と金額を相互にやり取りを 
 行う必要がある。

3. 商品構成グラフ PF(price-face)グラフ
 同一品種におけるプライスラインごとのフェース数や在庫数量をグラフ化したものである。
 生鮮食品には等級があり、衣料品では素材や縫製、デザインなどの違いが価格に反映されて
 いるので商品特性(価格が異なる理由)までを含め価格を評価するべきである。

4. 値下げ・廃棄ロス
 値下げには
 ①チラシ掲載や期間特売などの販売促進のための期間限定値下げ。
 ②季節商品の処分のための値下げ。
 ③消費期限、賞味期限間近のための値下げ。
 ④商品破損、パッケージの破損などの商品劣化のための値下げ。
 ⑤廃番商品の処分のための値下げ。
 などがある。 
 廃棄ロスとは、消費期限や賞味期限が過ぎて販売が不可能な商品、価値がゼロとなった商品を
 帳簿在庫上ゼロと評価したものである。

5. 機会損失 機会ロス チャンスロス
 商品が欠品したことで販売し売れるチャンス、機会を失った売上の損失のことを言う。

6. ロスリーダー
 特定商品について、利益を度外視した価格を訴求することで、店舗全体の客数や売上を
 アップを図るための事である。価格弾力性が高い商品を用いる場合は販売数量が大きく増加
 するために全体の粗利益率への影響が高いが、逆に価格弾力性が低い商品では極端な低価格
 であっても全体の粗利益率に対する影響は少ない。粗利ミックスによる全体の粗利益率の
 コントロールが重要になる。

7. 部門別管理
 部門を管理単位として、売上、経費、利益などの予算及び実績、業務の進捗状況、人事労務
 などの企業活動全般を計画、実施、統制する。小売業では、店舗の部門構成比が決定すると
 必要な売場の面積、売上、必要な人員、経費や利益など基本的な項目の大枠が決定する。
 部門を戦略単位として拡大縮小を行う事により競争状況に対応し、業績のコントロールを
 実施する。

8. カテゴリーマネジメント
 チェーンストア店舗での部門責任者は、店長、担当商品ではバイヤーの権限下にある。
 2系統の指示・命令下にあることで生じる優先順位の矛盾は業務に支障をきたすために、
 カテゴリーマネジャーによる商販の一元管理方式が採用されている。
 カテゴリー単位で小売業、メーカー、卸しが情報を共有し、製販一体で取組み、
 リードタイムの短縮、欠品の削減、過剰在庫の削減、製造・販売の同期化など、流通全体の
 効率改善を目指す試みも取組まれている。

9. クロスマーチャンダイジング
 部門別管理を実施すると、品種、メーカーで陳列場所が分かれて、使用場面や用途、機能
 などの消費者のニーズに一致しない恐れが出てくる。サラダ野菜コーナーにドレッシングを
 置く、精肉売場に焼き肉のタレを置くなど、部門を超えて関連商品を一緒に展開することで
 お客様の買物の利便性及び、関連販売による買上点数をアップさせる事などを実現させる取組
 が必要である。

10. 顧客満足
 お客様が商品、サービスを購入する際に抱く期待レベルと、実際に購入されるときによって
 得られるレベル(出来栄えや成果など)が期待レベルと同等以上であることが当然であるが
 実際には、スローガンになってはいるが、品質が悪い、鮮度が悪い、衛生状況が悪い、
 売場、什器が汚いなど、まだまだ取組が不十分な店舗も多くみられる。