小売業の基本用語ガイド 基本知識
商品知識 マーチャンダイジング MD用語②

1.ABC分析
 管理するグループをA、B、Cの3グループに分け、それぞれの特性に対応した管理方式を
 重点的に実施するための前提となる分析方法。一般的に売上高に占める割合が70%までの
 商品をA、70%~90%をB、90%~100%をCとしてランク付けし、売上への貢献度が高い
 A商品に重点点的に取り組むべき、C商品は入れ替えの対象となるなどと分析する手法である。
 在庫管理ほかそれぞれの特性に対応した管理方式として使える。小売業では20%のアイテムが
 80%の売上を作る、20:80の法則として説明されることが多い。

2. パレート分析
 構成要素を大きい順番に並べた棒グラフと、それらの累積量を示す折れ線グラフとを組合せる
 ことで、上位の一部の要素が全体にどの位の貢献をしているのかを測る分析方法である。
 重要なもの、重視すべき事、または、改善すべきものを把握する判断基準の素となる。

3. ロングテールの法則
 インターネットを用いた物販販売の手法や概念の一つで販売機会が少ない商品でもアイテムを
 増やすことにより総体的な売上を大きくする現象の事である。実店舗の20:80の法則とは異なり
 A商品よりC以下の商品売上合計がA商品の売上を上回る現象の事。

4. 相乗積(粗利ミックス)
 それぞれの商品の粗利益高の割合と売上高に対する割合、「粗利益率×売上構成比」の事。
 
(例)A、B、Cそれぞれの商品の粗利益率を40%、30%、10%とし、売上に対する構成比を
   それぞれ30%、30%、40%とすると
   粗利益率×売上構成比=相乗積
   A=40%×30%=12%
   B=30%×30%=9%
   C=10%×40%=4%
           で合計25%が相乗積の合計となる。

   全体の粗利益率を上げるにはそれぞれの粗利益率を向上させるか、粗利益率の高い商品の
   構成比を上げれば良い。


          粗利益率の高いAの商品の売り上げ構成比を40%に上げ、低いCを30%に下げると
   A=40%×40%=16%
   B=30%×30%= 9%
   C=10%×30%= 3%
   となり相乗積合計は28%となり+3%となる。

   相乗積が高くても粗利益率が低く、売上高構成比が高い場合があるために、粗利益率、
   売上構成比の両面から商品の方向付けや、扱い方法を決定することが重要である。

5. プライスライン(価格)プライスゾーン(価格帯)
 プライスラインとはそれぞれの商品の価格そのものを言い、プライスゾーンとは
 3900円~7900円といった価格帯を言う。
 同一品種においてプライスラインが少なすぎると商品グレードが限られて選択肢が狭まる
 など弊害も生まれる。プライスラインが少ない場合には商品の種類を増やし、同一品種で
 品揃えを広げるためにはゾーンを広げてプライスラインを増やして、商品のバリエーション
 を増やす。

 ターゲットを絞る=プライスゾーンの幅を狭める。
 ターゲットを広げる=プライスゾーンの幅を広げる。

6. ポピュラープライス
 大多数の消費者がその価格なら購入しても良いと判断する価格。消費者が要求する条件と
 度合により(使用の目的、場面、使用方法、用途、機能、品質)購入してもよいと判断
 される価格のことである。

7. 値頃
 商品の価値に相応する値段と思う価格。購買目的や使用条件などを考え、用途、機能、
 機能、品質などと照らし合わせ、妥当と判断する価格。